腱引きとは?

2021年11月26日

「腱引き」とは、日本の伝統医療であり、秘伝の技です。

日本の武術は、戦国時代から江戸時代にかけて、「活殺自在」を目的とした武士の表技として発達してきました。 その過程において高度で殺伐な「殺法」を、独特な柔術の医療法として活用されたのが「活法」です。
この活法術のひとつが「腱引き」なのです。
先人の知恵と経験の結晶である「腱引き」の技を現代人にも合うように、創始者小口昭宣先生によって近年まとめ上げられてきたのが「筋整流法」です。

古武術がルーツの身体調整法です

私たちは、体の腱(筋)を指で探し出し、引いて正常な位置に戻します。もんだりはしません。

からだは頭からつま先まで大小さまざまな骨が組み合わさってできています。
ですが、骨だけでからだを形作ることはできません。

からだは筋肉でつながっています。しかし筋肉はレントゲンには写りません。

原因がはっきりしない痛みや不調、ぎっくり腰は、筋肉に原因があるのかもしれません。
この療法は筋肉をさすりながら、位置を調整しますので、痛みや不調の根本的な改善につながります。

この調整をすると、体内の流れ、血液、リンパ液の循環を良くするため、様々な体調不良の改善にも効果を上げています。

からだはマッサージなどで揉まれると、外れている腱を外へ外へ押し出したり、さらに強くねじれてしまう事がおります。

腱引き師の施術は古武術の中で、古来から伝わってきた「腱引き」の技を現代人にも合うように近年まとめ上げられてきた「筋整流法」という画期的な手わざを行います。筋整流法(古式腱引き療法)は、古くから伝わる古武術の流れを汲んでいます。腱引きの技は古来から「活法」(かっぽう)と呼ばれ「殺法」(さっぽう)と共に武士の時代に伝承されてきました。「活法」は、身体を調整し生かす技です。

武術の修練の中で、投げ技や関節の極め技など常に身体を壊してしまう危険がありました。その中では急性の腰の痛みも当然おこります。もちろん、急性の腰の痛みに対してだけではなく全身を調整してきた歴史をもっています。人間の身体を熟知した伝統の技だからこそ現代人の身体の悩み(肩、腰、膝等の痛みや不調)に答えることができます。「筋整流法」は当時の技術を理論的に解明し、現代に蘇らせた科学的な療法です。

ぎっくり腰について

「筋整流法」の理論では、ぎっくり腰になる仕組みが解明されています。ぎっくり腰などの突発的な痛みの原因は腰の腱(筋肉)が腰骨の正常な位置から外れてしまった事にあります。腱が外れた状態で曲げ伸ばしをする事で両側にある神経節に筋肉が押し付けられる形になりぎっくり腰特有の激痛が走ります。この事は単に腱の位置が悪いために痛みがあるので、正常な位置に戻せば痛みはおこりません。硬くなった筋肉というのはぎっくり腰のショックから脳が運動制限のために硬くしたのですから、腰をマッサージしたり、揉みほぐすだけでは、ぎっくり腰に対しての効果は見られません。「腱引き療法」では腰の腱を引いて正常な位置に戻し、他の腱も調整してぎっくり腰の改善に効果があらわれています。

Posted by fukuichi